第五怪 奇怪な名前

これはとある知人から聞いた奇怪な話。

彼の名前は、ホクチィトルベールマイケルチョコチンポニョペニョチーチクオマンコペロポンカルイザワハアッタカイネペジェグリーニャ….

おっと、この辺でやめておこう。

とにかく彼の名前は奇怪な程に長い。

その事で彼はバカにされた。
名前の変な一部分を抜粋され、「オマンコ」「カルイザワハアッタカイネ」などの
変なあだ名をつけられた。

しかし彼は時に皆から慕われた。
その理由は、学校の授業で出席をとる時、先生が彼の名前を読み上げるのに
一時間かかり、それだけでその授業がつぶれたという出来事があったからだ。

そうなれば先生もなにか対策を練らねばと、
半月も過ぎれば「ホクチィトルベールマイケル」あたりで止めて
返事をさせた。

この名前で彼が一番心を痛めたのは
誰にも名前を覚えてもらえないという事だった。

親にも覚えてもらえないほどだ。

そんなある日、彼も恋をして結婚を考える女性が現れた。

そして結婚を決定づけるある出来事があった。

それは彼女のステファン・ソリーナが、
普段は彼を「ダーリン」と呼んでいたのだが、
その日彼女は、彼の名前を何も見ないで完璧に呼んだ事だった。

彼はそれを素直に喜び結婚に至ったのである。

しかし彼女が完璧に呼んだ彼の名前は途中からデタラメだった。

彼も自分の名前を最後まで覚えていなかったのである。

…終わり

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