第一怪:なめくじシャンプー

これはとある知人から聞いた奇怪な話です。

ある日その母親は謎の商人からナメクジシャンプーという
奇怪なモノを譲り受けました。

それはなんとも奇怪でポンプをプッシュするたび、
ナメクジが一匹また一匹と出てくるのでした。

その晩、息子はシャンプーからナメクジが一匹また一匹とでているのも知らず。
いつものように頭を洗っていました。

息子は勢いよく髪を洗うものだから、
それは見るも無残にナメクジ達は息子の頭の上で潰れていました。

その潰れたナメクジからこぼれ出たナメクジの内臓またはナメ汁が息子の
頭皮を洗髪するだけの効能があったとか、なかったとか。

そんな様子を息子の母親は風呂場の戸を少しだけ開けてゾクゾクッとしながら見ていたのです。

それは次の日も同じでした。
また次の日も晴れの日も雨の日もそのまた次の雨の日も続きました。
息子はナメクジシャンプーで髪を洗い続けました。

それをやはり母親は風呂場の戸を少しだけ開けて眺めていました。

母親は時々ニヤリと奇怪に微笑みました。

母親がナメクジシャンプーを買ってきてからちょうど一年が過ぎようと
した雨の日でした。

母親の息子はナメクジになって家を出て行きました。

それを母親は奇怪な笑みを浮かべ、塩をかけて殺してしまいました。

…終わり

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