第九怪 奇怪なアイスクリーム

これはとある知人から聞いた奇怪な話。

都内にある某ファーストフード店で、スグルと友達以上、恋人未満の路子(みちこ)は、
ブランチを楽しんでいた。

このあと、スグルと路子は、パティ・ジェンキンス監督・脚本。シャリーズ・セロン主演のなんとも奇怪な映画を見る予定をたてていた。

映画までは少し時間があったが、スグル達が席を立とうとすると、

突然、「お客様!」とスグル達に声をかけ、店員の一人がなにかをもってきた。
その店員はファーストフード店のキャップを被り髪の毛は長髪で前髪の分け目もなく、
目が隠れていた。後ろ髪も腰に届きそうな程で、なんとも奇怪な男に思えた。

他の店員達の髪型は清潔そうに切られているため、教育がいき届いている印象が
あったため、スグルはこの奇怪な男には違和感を感じた。

男の持ってきたのは、白、黒、紫、青、赤、黄色、便所色、土色、
すべて混ぜたかのような色のそれはそれは、奇怪なアイスクリームであった!

「こちらのアイスクリームは新商品で只今、無料で食べられるキャンペーン中です。」
と男は言った。

「結構です!」スグルはすぐに断ったが、
「えー無料だったら食べたいんですけどー。無料ってちょーヤバいんですけどー。」

向かいにすわっていた路子が言った。

「それなら、ひとつだけ。」と奇怪な男はその奇怪なアイスクリームを一つ机に置き、もどっていった。

「そんな色のアイスよく食べる気になるね。路子ちゃん。」
スグルは嫌みも込めて言った。

「わたし、無料って言葉にチョー弱いのー。」と路子。

スグルは無料なら何でもいいとか、普段からこの女の下品な言動には
苛つかされていた。

ぶーーーーーーーー!!

突然、路子が口に入れた、アイスクリームを吹き出した。

吹き出したアイスクリームはスグルの顔にかかった。

「このアイスちょー甘いんですけどー!!」
甘いものが大好きと自負する路子がちょー甘くて吹き出すほどの、甘さとはいったい、、、

スグルは吹き出した路子を笑いながら、その甘さの興味から
その奇怪なアイスクリームを一クチだけ口に入れた。

スグルも吹きそうになる。
がなんとか飲み込んだ。

今まで経験したどんな甘いものよりも甘い。
これを表現する言葉はこれしかない。「まさに、奇怪な甘さ!!」

スグルはすぐに胃がもたれて気持ちが悪くなった。
路子も一緒だった。

見るはずだった映画を辞めて今日は解散した。

次の日の朝からスグルに奇怪な出来事が起こり始める。

朝起きるとクチの中に違和感を感じたかとおもうと、
アリが列を作って、クチの中に入ってきていた。

ブペッ!!ブブブーッ!ペッッペッペッペ!!

驚いてスグルはクチからアリを吹いた。

「なんだよチクショー!!」

その事をさほど気にしていなかったが、次の日も
また次の日も、朝起きるとアリはクチの中に入ってきていた。

そんな事が一週間も続いていた路子とのデートの日
体調が悪いと路子から連絡が来て、
その日のデートがなくなり次会うのはまた、来週という話になった。

しかし、路子はその翌日死んだ。

死因はあらゆる内臓がアリに食い尽くされていたというなんとも奇怪な理由だった。
死因を特定するため、司法解剖を行ったところ、
体の中には内臓がまったく入っておらず、
その代わり、何億の生きたアリが入っていたという。

アリを調べてみると、路子の内臓の養分が検出されたため、
アリが内臓を食い尽くしてしまったのではないかと、
専門家達は言っていたそうだ。

その話を聞きスグルは初めて、寝ている間にクチに入ってくるアリは、
あの日路子と食べた奇怪なアイスクリームが原因ではないかと考えた。

あの甘さはなんとも奇怪だった。そのアイスの何らかの養分がアリを呼び寄せているのではないか。

その事を考え始めた時には既に遅かった、、、

次の日に病院に行こうとしていたが、その夜スグルは寝たまま、
朝目を覚ます事はなかった。

終わり。

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第八怪 奇怪な町

これはとある知人から聞いた奇怪な話。

熊伍郎町(くまごろちょう)という何とも奇怪な町があったことを今年で30歳になる正春は思い出していた。

熊伍郎町はちょうど10年前に”あの奇怪な事件”と共になくなってしまった。

熊伍郎町は人口わずか数百人の小さな町だ。

熊伍郎町一丁目の角を曲がって50m歩いた先に88歳のババアがやっているタバコ屋がある。
そのババアは、生まれてから88年熊伍郎町を一歩も出た事がないというのだ。

日本、もしくは県、百歩譲って市ならともかく、
この面積30.18平方kmほどしかないこの町を
一歩も出た事がないなんて、それはなんとも信じがたい奇怪な話である。

そんな話を二十歳をむかえたばかりの正春は、
同じく二十歳の友人「作治」から電話越しで聞かされていた。

いつもなら毎日のように会っていた作治だが半年前にその熊伍郎町に引っ越してからというものまるで付き合いが悪い。

数年前から俺たちのたまり場であった、
とあるBAR 「レディオセックス」に集合〜!

というかけ声にも、まるで来る気がないらしい。

熊伍郎町に引っ越してから一度も彼と会っていない。
タバコ屋のババアと同じで熊伍郎町に引きこもったか?

正春はよからぬ不安を抱かずにはいられなかった。

そんなある日作治の方から熊伍郎町の家に招待された。

正春にとって熊伍郎町はなんとも奇怪な町のイメージをもっていたが、
実際訪れてみると、どこにでもある地方の住宅街だった。

作治も元気そうで以前とまるでかわっていなかったので、
正春は少し安心した。

しかし熊伍郎町、全くと言っていいほどプレイスポットがない。
居酒屋がなければ、カラオケもボーリングもなんにもない。

熊伍郎町の隣の「前達町」には徒歩で行ける程の距離で、
正春は以前訪れた事もあり、
プレイスポットがあることを知っていた。

作治に前達町に行こうぜ。

と言ったが作治は「行きたくない!」と激しくそれを拒んだ。

そして正春と作治はその事で口論になり、後味悪く別れた。

正春は作治が前達町に行きたくないというよりは、
熊伍郎町から出たくないように思えていた。

それは正春にとってなんとも奇怪な事に思えてきた。

作治と別れて3日後のことだった。

テレビのニュースで熊伍郎町の中心部にある山、熊伍郎山が火事になった事を伝える
ニュースだった。

その山火事は民家に燃え移り小さな町全体を焼き尽くしてしまったと伝えた。

ちゃんと作治は逃げられたのだろうか。

心配になって被害者の情報を見ていたが、
なんとその山火事の被害者は熊伍郎町の住民登録をしている人間、全員だった。

ニュースはその山火事の事件は奇怪だと伝えた。

火事の時間は夕方5時だったが、その時間帯に町の外にいた人間は
一人もいなかったことになる。

町の外に、仕事に行っていた人間は?
町の外に、遊びに行っていた人間は?

偶然にもすべての住人が、町にいたとしても、
火事になってから逃げる時間は十分にあった。

大きな火事ではあったが、火の燃え移るスピードはそこまで早くなかった。

しかも住民のほとんどの死体は町の境にあり、
そのどれもが、一歩も隣の町には入っていない。

どうしてそうまでして、熊伍郎町の住民達はこの町を出たくなかったのだろう。

… 終わり。ギャ〜!!!!

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第七怪 奇怪なきのこ

これはとある知人から聞いた奇怪な話。


三浦エリカ(24歳)は同僚の2人と一緒に、
「とびとび山」に山登りをしていた。

今まさに丸の内OLの間では空前の登山ブームが到来していたからだ。

エリカは丸の内OLとは程遠い、冴えない新潟のOLではあったが、毎月購読している女性情報誌「丸の内ピュア」に
「丸の内OLの間で空前の登山ブーム」の記事を読み同僚を誘いブームに乗っかったのである。

「とびとび山」は登山初心者向けの標高の低い山です。

ほんの1時間程度でエリカ達は頂上に到着した。

到着したエリカ達は各々で用意したお弁当を食べようとシートを広げた。

ふと目線を下にやるとそこにはなんとも奇怪なきのこが生えていた。
周りを見渡すとその奇怪なきのこは辺り一面にも所せましと生えていた!


その光景もまたなんとも奇怪だった。

これは確か、、、

リュックに入れてあった「丸の内ピュア」を開いて見る。

そこには奇怪なきのこの写真が載っておりその記事には、
「舐めると運気UP!!おかげで結婚できました!」などといううさん臭い記事が書かれていた。

しかし、結婚という言葉に弱い冴えない独身OLの3人にとってはワラにもすがるそんな気持ちで、少しだけと、そのキノコを舐め回した。

ペロリペロリッ!

運気を逃すまいとしゃぶりつく3人。

すると奇怪な事にしゃぶられた、キノコはみるみるうちに大きくなっていった。
3人は驚いた。

それでも舐め続けると
キノコから白い液体が

ビュッ! ビュッ! ビュッ!!!

その液体はエリカの顔面にかかった!

「キャー!!」

エリカは思わず悲鳴を上げた。

他の二人の顔面にも白い液体は勢いよく発射された。

なんとも奇怪に思った2人はすぐに顔をタオルで顔を拭き気持ちが悪いとその奇怪なキノコから離れて行った。
キノコが生えていないところでお昼を食べようと言った。

しかしエリカは逆だった。
大きくなったり白い液体を発射したり、その奇怪なキノコに神秘のようなモノを感じていた。

二人の目を盗み、待っていたサバイバルナイフでそのキノコを切って持ち帰ることにした。

スパッ、、、、、、、

なんのためらいもなくエリカはそのキノコを切り取った。

すると「ギャーーーーーーーーーーー!!!!!!!」

すぐそばの地面の中から男の叫び声がした。
先を歩いていた同僚の二人もこちらを振り返った。

切ったキノコの側面からは血のような赤いものがでて止まらない。

地面から男が飛び起きてきた。!

股間を押さえたまま、土まみれの男が転がって叫んでいる。

この奇怪なキノコは男のアソコだったようだ。
エリカはゾッとした。

とすると他のキノコも?

周りを見渡すと、そのどのキノコの下もモゾモゾ動いていた。
男の悲鳴を聞いて他のキノコの持ち主である男達は恐怖を感じ土の中からでてきたのである。

自分も切られたらたまったものではない。

土から出たばかりの男達は一斉に山を下りて行った。

…終わり

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第六怪 奇怪なお肉

これはとある知人から聞いた奇怪な話。

吉岡トシロー(35)は実家の向かいにある、「焼き肉アカサタナ」という焼き肉屋を
なんとも奇怪に思っていた。

「焼き肉アカサタナ」はトシローが産まれる前からあったようだ。

何故「焼き肉アカサタナ」を奇怪に思っていたかというと、
実家の向かいにあるという事もあり、幼少の頃から毎日のように「焼き肉アカサタナ」の前を通るが、今まで一度も店が開いているのを見た事がない。
物心ついてから30年近くは店の前を通っている。

決して営業してないわけではない。
その証拠に店の主人と思われる人間が、ノレンをしまっている姿を何度か目撃した事がある。

それは午前7時だったり午後3時だったり、夜中の1時だったりとまちまちではあった。

主人の姿を見たといっても後ろ姿だけで正面からは見た事がない。

なんとも奇怪だ。
何故営業しているにも関わらず、一度も営業時間に前を通れないのか?
しかも主人を正面からも拝めない。

まるでこの焼き肉屋は自分を避けているようではないか!?
35歳になったばかりのトシローはこの奇怪な出来事に答えを出す決意をした。

平日だったが仕事をさぼり、いつも出勤して家をあけている時間に、
木陰から焼き肉屋をのぞいていた。

木陰に隠れ2、3時間が経過した頃だった。

店の主人がひょっこりあらわれた。ノレンをかけていた。

店の主人は背が150センチくらいの小柄な男で歳は70歳くらいの爺さんだった。

トシローの胸の鼓動が速くなった。

今だ!
開店と同時にトシローは店の中に入る事に成功した。

暗い店内で木のテーブル席は油っぽく清潔とは決して言えない。

「いらっしゃい」
主人が奇怪に笑いながら言った。

「メニューは?」とトシローは聞くと。
「メニューなどありませんよ。焼き肉やですから、お肉しかありませんよ。」と主人が答えた。

お肉って言っても、いろいろあるでしょ。
そう思ったが、トシローは「じゃあ、お肉で。」と注文した。

10秒もたたないうちに「お肉」がのった皿がでてきた。

それは、牛肉?豚肉?鶏肉でもない。
確かに何かのお肉であるような気もする。
どのお肉にも似ているがどれとも違う。
少し古いのか箸で突くと固くてあまり美味しそうではない。

主人に、「これはなんのお肉ですか?」とトシローは聞いた。
が案の定「お肉はお肉ですよ。」

と主人は奇怪に笑うだけだった。

気味が悪かったが、食べない訳にはいかないので、
取りあえずテーブルに置いてあった炭火で焼くことにした。

そのお肉は焼くなりウンコの用な臭いを放った。

「くせえ!!!」

トシローは思わず言葉に出してしまった。

主人は奇怪に笑っていた。

まちがいない!、、、、これはウンコだ!!

…終わり

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第五怪 奇怪な名前

これはとある知人から聞いた奇怪な話。

彼の名前は、ホクチィトルベールマイケルチョコチンポニョペニョチーチクオマンコペロポンカルイザワハアッタカイネペジェグリーニャ….

おっと、この辺でやめておこう。

とにかく彼の名前は奇怪な程に長い。

その事で彼はバカにされた。
名前の変な一部分を抜粋され、「オマンコ」「カルイザワハアッタカイネ」などの
変なあだ名をつけられた。

しかし彼は時に皆から慕われた。
その理由は、学校の授業で出席をとる時、先生が彼の名前を読み上げるのに
一時間かかり、それだけでその授業がつぶれたという出来事があったからだ。

そうなれば先生もなにか対策を練らねばと、
半月も過ぎれば「ホクチィトルベールマイケル」あたりで止めて
返事をさせた。

この名前で彼が一番心を痛めたのは
誰にも名前を覚えてもらえないという事だった。

親にも覚えてもらえないほどだ。

そんなある日、彼も恋をして結婚を考える女性が現れた。

そして結婚を決定づけるある出来事があった。

それは彼女のステファン・ソリーナが、
普段は彼を「ダーリン」と呼んでいたのだが、
その日彼女は、彼の名前を何も見ないで完璧に呼んだ事だった。

彼はそれを素直に喜び結婚に至ったのである。

しかし彼女が完璧に呼んだ彼の名前は途中からデタラメだった。

彼も自分の名前を最後まで覚えていなかったのである。

…終わり

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第四怪 未来を予言するトイレットペーパー

これはとある知人から聞いた奇怪な話。

その日、トオルはとある公園の滑り台を目印に、恋人のマサ エと待ち合わせをしていた。

トオルはこの日21歳の誕生日をむかえたばかりで、マサエと近所のデパートで、
トオルの誕生日プレゼ ントを選ぶ約束をしていたのだ。

約束の時間の5分前に着いたトオルは、少し腹の調子が良くなかったため
公園内のトイレに入る事に した。

しかしそのトイレの奇怪さ故に何度も訪れていたこの公園のトイレは
一度も使った事はなかった。

ト イレの中は予想した通り汚く、「ウエッ!」っておもわずに声を出してしまった。
無事に用をたしトイレットペーパーでお尻の穴を
拭こうとし た瞬間、トオルの目に赤い文字が飛び込んできた。

それはトイレットペーパーに血のような赤い文字でかかれていた。

「お まえの彼女は1時間遅刻する」

なんのイタズラだ・・・

トオルはそれを奇怪に思いながらも何事もな かったように、
おしりを拭き。トイレを出た。

その時だった。
トオルのポケットに入っていた携帯が鳴った。

マ サエからで、寝坊したから30分遅れるというものだった。
実際にマサエが遅れた時間は1時間丁度だった。

あのトイレットペーパー に書いてあった通りじゃないか。
トオルはなんともこの事を奇怪に思っていた。

後日トオルはこの事が気になり再びあ の奇怪なトイレに
トイレットペーパーを見に行った。

トイレットペーパーにはやはり赤い文字が書かれていた。

「お まえは明日「こころすっきり不動産」に就職が決まる。」

ほんとかよ!?
トオルは就職活動中だった。

次の日やは り、「こころすっきり不動産」に内定が決まった。

これはいよいよ、未来を予言するトイレットペーパーだ!と
トオルは奇怪に 思いながらも、暇があれば
その奇怪なトイレに行き自分の未来を予言した。

「おまえは、宝くじで10万円当たる。」

「お まえのお尻に明日オデキができる。」

「おまえの彼女は妊娠して、来週にも結婚が決まる。」

「おまえは明日階段から転げ落ちるが無傷でみんなの笑いを取る。」

「おまえは明日課長に昇進する。」

予言は大切 な事もあったが、どうでも良い事も時に混じっていたが
そのどれもが当たった。

初めてトイレットペーパーの予言を見た時から、
ま だ半年もたたないというのに、
随分自分の環境が変わり、順調にステップアップしていくことに
トオルは満足していた。

結婚 もした、子供も生まれる、課長になった、、、。

今までのゆっくりとした自分の人生からしたら、嘘のようだ。

トイレット ペーパーのおかげではないか?
そんな風にも思った。

しかし、トオルにとって奇怪だと思う事は一つだけあった。

そ れは自分以外の誰かがこのトイレを使っている形跡がまるでない事だった。

トオルが奇怪なトイレを使って、次にまたその奇 怪なトイレを使うとき
にはトイレットペーパーのちぎれ目が前回使用した時とまったく同じように
思えていたからだ。

そ のことを奇怪に思いながらも、あれからちょうど半年が
たとうとした頃、ついにそのトイレットペーパーも
残り最後のロールに なった。

これは最後の予言か?
明日にはまた新しい予言のトイレットペーパーが補充されるのだろうか?

そんなこと を考えながら、
トイレットペーパーにかかれた予言をトオルは読んだ。

「おまえは今日死ぬ」

トオ ルはゾッとした。

このロールはオレの人生だったのか?

…終わり

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第三怪 赤髪(あかぱつ)のばあさん

これはとある知人から聞いた。奇怪な話。

それはある嵐の晩・・・
結婚式を3日後に控えたヨシヒロは 山梨県のとあるローカル列車の二両目真ん中あたりの席に座っていた。

ヨシヒロの向かいの席に座っていたのは、見知らぬ赤髪(あかぱつ)のばあさんだった。
なんとも奇怪な事にその赤髪のばあさんは身を乗り出して、
じっとヨシヒロを見つめていました。

その表情は、目を見開き、うっすらと涙を浮かべて、どこか寂しげでした。
ヨシヒ ロはそのばあさんがあまりに長く自分を見つめるので気味が悪くなり、
目的地までの1時間を寝たフリをして過ごしました。
寝たフリをしているうちにいつの間にか本当に寝てしまった。

そし て、目的地の一つ手前の駅に着いた頃ヨシヒロが目を覚まし ふと、
ばあさんのいた方を見ると、、、、

やはりばあさんはヨシヒロの方を見つめていました。

ヨシヒロはあまりの奇怪さに怖く なりその駅で 降りました。

ヨシヒロは駅を降りて次の電車が来るのを待つ間あの、
赤髪のばあさんの事を考えていた。

何故、ぼくはずっと、見られていたのだろう、、、、
あんなばあさんの知り合いはいない。

ふとあることがヨシヒロの脳裏をよぎる。
母方の祖母は実家のすぐそばに住んでいて年に1度はヨシヒロに会っている。
しかし、父方の祖母をヨシヒロは写真ですら一度も見た事がな かった。

父方の祖母は、父が高校生のとき、離婚をし、
それ以来は父も1度も会っていないという話だった。

あれは もしかして生き別れた父方の祖母、、、
ヨシヒロが3日後に結婚をするということもあり運命的だと感じていました。
まちがいない。とヨシヒ ロは思いました。

次の電車が来ました。
ヨシヒロは明日実家に戻って父方の祖母の写真がないか聞いてみよう。
そう思いまし た。

翌日ヨシヒロは実家にもどり
さっそく父方の祖母の写真はないか?と両親に訪ねました。

すると母から思いもよ らない言葉が返ってきました。

「あら、ヨシヒロなぜそれを知っているの?
つい先日何十年ぶりにあんたの祖母から手紙がきたのよ。
手 紙に写真が添えられていたわよ」

ヨシヒロは驚きました。
こんな偶然はあるものか。
父方の祖母は僕たち家族に近づく何かし らのアクションを起こしてるに違いない。

ヨシヒロはその写真をさっそくみました。
するとそこには、、、、

家の庭 の用な場所で新しい旦那(もちろんかなりのじいいさん。)と
仲良く写っている写真でした。
その写真のばあさんは気品があり丸顔で背が低い かわいらしいばあさんで、
昨日電車の中で自分をずっと見つめていた赤髪のばあさんとはあきらかに別人でした、、、

違ったか、
だ としたら昨日のばあさんはいったい何者なんだ。

そう考えると、昨日の出来事はあまりにも奇怪だとヨシヒロは思いました。

も う一度ヨシヒロは写真のかわいらしいばあさんに目をやりました。
すると写真の端の方にカメラに写り込んでしまった何かを見つけました。

こ れはばあさん達の庭で撮られた写真のはずなのに、庭の隅に隠れて誰かがこっちを見ています。

赤髪のばあさんでした。

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第二怪:奇怪なコンビニエンスストア

これはとある知人から聞いた奇怪な話です。

ご存知の通りコンビニエンスストアは営業時間が24時間ですが、
その奇怪なコンビニエンスストアの店主は、
「うちのコンビニエンスストアは30時間営業なのです。」
といいはるわけです。

その店主ときたらこれもまた奇怪な男で、
切れ長な目ですが黒目がなくて白の部分だけ。
おでこにはいつも縦線がマジックで書かれているのでした。
縦線がマジックでかかれている証拠に縦線の数は日によってまちまち。

縦線をなんのためにわざわざ書いているのか、
そのあまりの奇怪さ故に訪ねる事はできませんでした。

店主はいつも奇怪な笑みを浮かべています。

その奇怪な店主は言います。

「30時間営業ですから、24時間営業より便利に使えるでしょ?」

店主は奇怪に笑って言いました。

…終わり

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第一怪:なめくじシャンプー

これはとある知人から聞いた奇怪な話です。

ある日その母親は謎の商人からナメクジシャンプーという
奇怪なモノを譲り受けました。

それはなんとも奇怪でポンプをプッシュするたび、
ナメクジが一匹また一匹と出てくるのでした。

その晩、息子はシャンプーからナメクジが一匹また一匹とでているのも知らず。
いつものように頭を洗っていました。

息子は勢いよく髪を洗うものだから、
それは見るも無残にナメクジ達は息子の頭の上で潰れていました。

その潰れたナメクジからこぼれ出たナメクジの内臓またはナメ汁が息子の
頭皮を洗髪するだけの効能があったとか、なかったとか。

そんな様子を息子の母親は風呂場の戸を少しだけ開けてゾクゾクッとしながら見ていたのです。

それは次の日も同じでした。
また次の日も晴れの日も雨の日もそのまた次の雨の日も続きました。
息子はナメクジシャンプーで髪を洗い続けました。

それをやはり母親は風呂場の戸を少しだけ開けて眺めていました。

母親は時々ニヤリと奇怪に微笑みました。

母親がナメクジシャンプーを買ってきてからちょうど一年が過ぎようと
した雨の日でした。

母親の息子はナメクジになって家を出て行きました。

それを母親は奇怪な笑みを浮かべ、塩をかけて殺してしまいました。

…終わり

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